ハイイロエボシドリ 「ノンノ・レラ」成長日記①

掛川花鳥園バードスタッフ

2018年07月30日 11:30

7月30日

こんにちは、バードスタッフ多賀です!


いよいよ8月!!夏本番になりましたね!
夏と言えば、

海だ!山だ!コミケだ!!
そして、

掛川花鳥園アワードだ!!


ズドーン


久しぶりの人気投票イベントです!
各部門で1位になるのはどの鳥なのか?あなたの1票で大好きな推しの鳥が1位になるかも・・・!?

スタッフも推しの鳥がいるので、押しが1位になるかドキドキです(笑)


ちなみに私の推し鳥はこの子。


ドォーン


クラハシコウのモロさんです。


なぜかって?

過去3回KKE総選挙で全て最下位だったからですよ。


お腹が減ったらワカサギを持ったお客様のもとへ歩いていくかわいいモロさん、
でも、スタッフあげたお魚が古いと食べてくれないわがままモロさん、
広げた自分の翼にびっくりする意外に小心者のモロさん・・・





7/28、7/29 ことり万博でもクラハシコウのシールを作ってくださっていた作家さん・・・いえ作家様がいらっしゃいました。ありがたや、ありがたや・・・!!
3枚買わせていただきました(笑)


そんなクラハシコウ・モロさんにみなさまの清き1票をどうかお願い致します!!

脱出最下位!!

打倒ハシビロコウ!!これは多分無理だろうけど




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




<コンニチワ、ヒナデス



さて、前回多賀ブログ最後に予告したあのヒナが一体誰なのか?

表題でもうおわかりでしょう!


お待たせいたしました、




ハイイロエボシドリです!!



<やったああああああああああああ


●ハイイロエボシドリとは?●
野生では主に西アフリカに生息し、イチジクやマンゴー等の果物を食べるカッコウの仲間。
体は濃いグレーのグラデーションで嘴は黄色い。
マイ○ル○ャクソンみたいに「ホウ!」だったり「ポウ!」と鳴く。
日本の動物園では飼育がまだ少ないらしく、ふれあいができる掛川花鳥園はかなりレア(と勝手に思っている)。
鳥好きの間で密かに人気急上昇中の鳥。




実は一昨年から陰ながら人気をグイグイと上げている鳥でして、SNSでも「この子のために遊びに来てます!」「もう虜です!」と書かれているほど・・・!



アラ、カワイイ!

ことり万博でもハイイロエボシドリの作品、グッズがどんどん増えているのです!


そして、ふれあったお客様のハートを1発で掴み取ってしまうため「掛川花鳥園のハートキャッチャー」と言われています。これは嘘です。



その火付け役となったのが掛川花鳥園で人口育雛に初めて成功したハイイロエボシドリ、カンナちゃんです。

松本チーフによるカンナちゃん成長ブログはコチラ↓
https://ameblo.jp/kakegawakachoen/entry-11356079000.html?frm=theme


日向ぼっこ中ですいません。

こんな格好ですみませんが、割と偉大なパイオニアなんですよ。


そして、

その火を大きく大きくしていったハイイロエボシドリこそが、スタッフが真心こめて育てた2羽のハイイロエボシドリ、ノンノレラなのです!


左がレラ、右がノンノ、奥はトーちゃん




2015年6月6日にレラ、6月7日にノンノが、オオハシとトキの水辺にあったネットで囲まれた大きな木で誕生しました。


このまま親に育てられるのが鳥にとって1番なのですが、1つ問題が生じます。

同じエリアにいるオニオオハシがヒナの存在に気付き始めたのです。


オニオオハシは野生だと鳥のヒナや卵も食べてしまうこともあるという怖い面も持っています。
いくらネットで囲われた木の中とはいえ、万が一、見つかってしまうことがあればヒナも、お父さん・お母さんハイイロエボシドリも危険です・・・!


ハイイロエボシドリたちを守るため、オオハシに見つかる前に保護し、人工育雛に切り替えることになりました。






2015年6月13日

保護直後のヒナがコチラ。さあみなさん、この可愛さに悶えてください。しかしまだ序の口です。


旧ブログ・松本チーフによるハイイロエボシドリ成長日記のカンナちゃんはすでに孵化して20日と少し大きくなった状態でしたが、
この子たちは孵化1週間未満。まだまだ小さなヒナでした。

こうして、カンナちゃんを育雛した松本チーフの手助けのもと、私と先輩スタッフでの人工育雛がスタートしました。








餌にはフルーツや小松菜を小さく刻んだものを中心に与えます。

なんと幸いなことに、この2羽とも警戒心は無くすぐに餌を食べてくれました。


鳥の人工育雛が初めてだった私は目の前の小さなヒナに興奮しつつ、これから担う命に緊張していたのを覚えています。


そして『2羽いるから仮名を付けた方がいいんじゃないか』と考え、
よく餌をこぼすから「コボちゃん」、もう一羽は餌をゴクリと飲むから「ゴクリン」と名付けました。



常識人なら絶対に名付けないであろう仮名を聞いた先輩方の苦笑も私はよく覚えています。
ただ、今思えばそんな名前じゃなくて良かったと心の底から思います。これが成長なんですね・・・。






2015年6月17日

お家にしているちいさなボウルの上にいるヒナたちは活発に動くようになり、スタッフの手=餌と認識するようになりました。

指を近づけるとこのように!


ぐわあああああ!


指が本当に飲み込まれるがごとくの食い付きでした(笑)


2015年6月23日




生まれて約2週間、すこしずつ羽根が!ちょっと大人らしく、手にとまれるようになりました。

手に触れるもふもふお尻の羽が最高です!

これが界隈で言われる「もふちり」なんですね。





少し大きくなったとはいえまだまだ子ども。

カンナちゃんのように小松菜を嘴でちぎって食べることはできません。

傍に小松菜を置きかじらせ、食べさせる練習をさせるのです。



<ウオオオオオオ


頑張るレラ。



2015年7月2日



もう少しで生まれて1ヵ月!

声が『ぴぃぴぃ』からたまに『びぃ』と聞こえるようになりました。

そして、翼の方だけでしたがお尻にも羽根が生えてきます。





もふもふのお尻が大変名残惜しいですが、これは成長の証です・・・さようなら、もふちり・・・。



2015年7月11日





さあ、翼の羽根が揃ってきたことにより、レラもノンノもお家から出まくるようになりました。

ウンチがついた脚でお家の周りをうろうろペタペタやめてくれ!(泣)


しかし生まれて1ヶ月も過ぎれば、動き回ってこそ足腰が鍛えられるというもの。





自分の巣の周りを飛んだり跳ねたりしながら、羽ばたく練習もしていくと言います。
これも喜ばしい成長なのです・・・!

レラ・ノンノが歩いた跡を拭きながらそう自分に言い聞かせていました。



2015年7月26日


さらに2週間以上が経つとシュッと立派な風切り羽と尾羽が生えてきます!






じゃーん!
艶のある黒色!大人のハイイロエボシドリのような白い模様も何枚かに見えますね。






嘴もちょっとだけ黄色になり始めたようにも見えます。


もうそろそろお顔は大人になっちゃうんでしょうか、鳥の成長は早いんですね―――――――――




なんて思うじゃありませんか。

まだ育雛は折り返し地点ですよ!!



この子達には上手に飛べるようになることカンナ先輩と仲良くする練習をするという大きな試練が待っています!

未来の掛川花鳥園のアイドル目指して、
頑張れレラ、ノンノ!


頑張れ多賀!!



次回多賀ブログは「ハイイロエボシドリ ノンノ・レラ成長日記②」をお送りします!


果たしてノンノとレラは無事に大人になれたのか!?

まだまだあるぞ、秘蔵写真!

乞うご期待です!




・クロツラヘラサギとのふれあいについて



数量限定ですが、ヘラサギのごはんの販売を再開しました!ご迷惑をお掛けし申し訳ございませんでした。



8月はワークショップも開催します!






掛川花鳥園 TOP http://k-hana-tori.com/





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