「スタッフブログ 鳥たちの飼育日記」特別編 ゾウコンニャク栽培記録2020!!

掛川花鳥園バードスタッフ

2020年06月08日 11:30

6月8日 みなさんこんにちは。

バードスタッフの北條と申します。

新型コロナウィルスの影響で「スタッフブログ 鳥たちの飼育日記」は長らくお休みをいただいておりました。
その間、皆様に大変心配をおかけし、いろいろな形で励ましのお便りも多数いただきました。
本当にありがとうございました。

2020年5月30日に掛川花鳥園は無事営業再開の運びとなりましたが、イベント等の自粛は引き続き行い、皆様に協力をいただきながらソーシャルディスタンスの徹底など、拡散防止に努めながらの営業となっております。

これからもご協力いただきつつ、鳥達とともに皆様をお迎えしてまいります。
今後とも掛川花鳥園と「スタッフブログ 鳥たちの飼育日記」をよろしくお願いいたします。


ブログ再開1回目はブログ班ではない私が、副園長の指示の元、「植物ネタ」で記事を書かせていただきます。
よろしくお願いします!!…鳥要素をお待ちの皆様申し訳ありません…


さて、掛川花鳥園は鳥を専門とする施設ですが、「花鳥」園の名前の通り、「花」つまり植物もたくさん育てています。

当園の副園長は植物の専門家なので、いろいろと知識も技術も持っている方なのですが…
敷地内でコッソリ、コツコツ、正規の植物担当スタッフでもきちんとした管理の仕方のわからないようなマニアックな植物を栽培しているという噂が多数あります。

そのマニアックな植物の中でも、今回ご紹介する副園長秘蔵の一品が「ゾウコンニャク」です!!




…ゾウコンニャク…これは一体…ゾウなのか、コンニャクなのか…

副園長によるとゾウコンニャクはインドネシア、パプアニューギニア等の東南アジアに分布しているコンニャクの仲間だそうです。

その最大の特徴は「花」にあります!!
ゾウコンニャクは世界で最も臭いと言われる花を咲かせる植物の一つで、開花と同時に肉が腐ったような強烈な悪臭を放ち、においに敏感なハエなどの虫を集めて他の株に花粉を運ばせる特性を持っています。

つまり一言で言うと「とても臭い花」なのです!!!

そんな臭いゾウコンニャクは、国内でも開花例は多くはなく開花期間も1週間ほどと短いため、目にする機会も少ない非常に珍奇な花を咲かせる植物です。

副園長が2018年からこっそり丹精込めて栽培していたらしいのですが、数年に1回程度とも言われる開花の兆候が出始め、とうとうその姿を皆様に見せることとなったのです!!


~以下、昨年末からのゾウコンニャクについて副園長の手記の抜粋です~

・2019年12月、鉢から掘り上げたゾウコンニャク(芋)は段ボールに入れ、バーミキュライト(改良材)で埋め込む。温室内の温度変化が少ない棚下で冬越しをさせる。



・2020年5月某日、2019年より2週間ほど遅くなったが鉢に植え付けるため、芋が入った段ボールを棚下から引きずり出す。
フタを開けてみると「おやッ!!!????」
明らかに葉芽とは違う物体が!!
ヒョッコリ!!
顔を!!
覗かせているッ!! 「えッ!!??花芽だ!!早くも開花かッ!!!?」



・2020年5月某日、兎にも角にも生育が始まっていることは間違いない!!植え付けを急がねば…!!!



・2020年5月某日、直径40㎝ほどの巨大な芋の大きさに合わせ、容量230Lの大型ナーセリーポット(鉢)を用意!!
植え付けに使う培養土は私の些少ない経験と知識で選んだ素材を、感覚的な割合でブレンド!!
ブレンドした培養土を鉢に入れ、花芽の頭だけが少し出るところまで埋めて植え付け完了!!






こんな副園長の愛するゾウコンニャクは、バックヤードで日々愛情を注がれながら順調に育成しております。
うまくいけば、芽から2週間前後で開花が見込まれます。


開花後は強烈な臭いにおいを体感していただける形での展示を予定しております!!

先ほども書きましたが、臭いのは開花中の1週間ほどだけです!!
動画やSNSではにおいは伝えきれないため…ぜひこの「臭さ」を体験しにご来園ください!!

開花は、副園長の予測では「6月半ばくらい」とのこと。
開花状況は当園の公式HPと公式Facebookでお知らせしますので続報をお待ちください!

掛川花鳥園公式HP
掛川花鳥園公式Facebook

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