4月8日
こんにちは、バードスタッフ多賀です。
先週の一大イベントといえばずばり!
新元号「令和」発表ですよね!
世間も大賑わいしたこの新元号「令和」に
掛川花鳥園のあの鳥が久しぶりに声を上げました!
クリックで再生です!
https://youtu.be/BWO79rOcy_I
~動画が見られない方向け~
スタッフ『新元号は!れい・・・?』
ミヤマオウム『わー。』
~おわり~
わあすごい!あの頭の良い
ミヤマオウム・オリーブちゃんが令和の「和」の読み方を鳴いて教えてくれるとは!
みなさんも『わー』って聞こえましたよね!『
あーっ』じゃありませんよ!あくまで『わー』ですよ!そんなわけないじゃありませんか!
過去のポスター
※注意:名前の募集は終了しています。
がっつり
あーっ言うとるやないかーい!
ズコー
さて、前回までの多賀ブログではマニアックな羽根をクイズ形式でご紹介しました。
↓まだ見ていない方、クイズに挑戦したい方はこちらをどうぞ。めっちゃ難しいです。
https://kakegawakachouen.hamazo.tv/e8348960.html
↓答えのブログ
https://kakegawakachouen.hamazo.tv/e8316139.html
ところで、みなさんはバードスタッフは鳥のお世話でどんなところを見ていると思いますか?
日常のお世話・体調管理として鳥をよく観察することは勿論のこと。
その他、基本的には落ちているものを主に観察することが多いのです。
例えば
鳥の糞。
動物の健康状態を把握するには糞の状態を確認することが重要なことの一つです。
僕が卒業した専門学校、そして掛川花鳥園でも同じことを教わりました。
食べ物を消化できているか、水っぽくないか、血は混ざっていないか?
健康な糞をしっかり把握しておくことにより、これらの異常にすぐ気づけます。
つまり、スタッフは毎日鳥のうんことにらめっこしています。
汚いなんて思われるかもしれませんがとても大事なことなのです。
次によく落ちているのが
羽根。
鳥は時期が来ると換羽期に入る子もいるので、羽根を作るエネルギーを摂取させるため餌などを多く与えます。
大体同じ時期にはなるのですが、毎年少しずれることがあるので、僕は落ちている羽根の量を観察して換羽期を察する一つの判断材料としています。
そしてついでに羽根を回収します、こんにちは、羽根ハンター多賀です。
このように糞や羽根の観察のため床を見ていることが多いということがお分かりいただけたと思います。
するとですね、たまに
面白いものが落ちていることがあるのです。
僕の経験上、動物の事を学ぶ人間は知識欲がとても高い方が多いので、面白そう・興味がある物・それに関する見たり聞いたりした事が無いものに目がありません。
知らない物はすぐ調べる!専門学校時代からの癖です。
まあかく言う僕もその一人なのですが、先輩・後輩を含め、何人かはこっそりと何か捨てられず集めている物があるということが発覚。
例えばこちらの、
コンゴウインコの羽鞘(うしょう)。
~?羽鞘(うしょう)とは?~
とてもわかりやすい写真(キンケイ首回りにある白いものです)
羽根を作る過程で羽軸、羽毛を包むように形成されるストロー状の物のこと。
羽根が出来上がると羽鞘は鳥が自ら行う羽繕い等で剥がれ落ちてきて掃除があら大変。
コンゴウインコの風切り羽や尾羽はとても大きいですよね。
コガネメキシコインコの尾羽は約10センチに比べ、ルリコンゴウインコの尾羽は約50センチ。5倍ほどもあるのです!
そうなるともちろん、羽根の生えかわりで形成される羽鞘の大きさもデカくて目につきやすく、たまにケージ内に落ちていることがあるということなのです。
これの大きな魅力はひとつ!
コンゴウインコの濃厚な匂いが詰まっているのです!
なので保管にはラップを使用しています。
「インコはいい匂い」「家に帰ってインコ嗅ぎたい」・・・分かる方いますよね。体の大きいコンゴウインコ、体臭すごいですよ(いい意味で)。
コンゴウインコ臭の発生源は主に羽根。その羽根がギュッと詰まっていた羽鞘は
凝縮されたコンゴウインコ臭が香るのです。
その匂いがどれほどの威力なのかこちらのバードスタッフおふたりに嗅いでいただきました。
「・・・」
!
「おお~!」
「・・・」
「うわ~!」
※注 インコの脂粉・羽鞘の粉の吸引し過ぎは健康を害する恐れがあります。スタッフも手で仰ぎ、ふわっと香る程度にしております。
時間が経っているので匂いは薄くなってはいるものの、インコ界隈で有名なアケボノインコと同等の匂いを放ちます。
採取当初はえげつない匂いがしました。
それであっても思わず表情が緩んでしまうこのかほり!
いやあ取っておいてよかった!
Q、ところでその羽鞘、他にどんな使い道があるのでしょうか?
「ないです。」
折角の機会なのでマニアック羽根に便乗して他もご紹介しちゃいましょう!
お次はこちらです。